オオタカ、コツバメ(蝶)、ヒナスミレ、コスミレ、アズマイチゲ、イチリンソウ

2023/03/23 Thu
車を走らせていると道路上を猛禽が横切ることが結構あります。昨日はオオタカの成鳥が鳥をつかんで飛びました。眼にカメラが内蔵されていればね~・・・。

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これはこの冬に撮ったオオタカの若です。カワウやカモを狙っては逃げられていましたっけ。
代わりにこちらの画像を置いておきます。

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木更津市のアズマイチゲが咲いたかな?と見に行くと、3回目にしてやっとつぼみが開いていました。ここは晴れてあたたかな日の午前10時前後のみ、開くようです。

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ヒナスミレはぎりぎり間に合いました。あとは閉鎖花ばかり。日当たりが悪くなると閉鎖花になるんですね。

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マルバコンロンソウはこれからが見ごろのようでした。小さな花はセントウソウ。

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イチリンソウはまだほとんどの場所でつぼみですが、ここは木漏れ日が当たるせいかもう咲いていました。仲良くおしゃべりしているかのようです。どうもイチリンソウは人形とか妖精チックです。

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菜の花の周りを黒っぽい蝶がチラチラ飛んでいます。ミヤマセセリ?と思って適当にシャッター押したら・・・・青い!なんとコツバメでした~。
この蝶は翅を開いて留まらないので、この青い色を見ることはとても難しいんですよ。花に留まる直前の奇跡の1枚です。やった~!

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コツバメと一緒にコスミレを・・・。こちらは飛び回らないからいいわ~♪
苔の上で朝露に濡れて、にぎやかに咲いていました♪

オオタカ:千葉県レッドデータブック要保護(C)
アズマイチゲ:千葉県レッドデータブック重要保護(B)
ヒナスミレ:千葉県レッドデータブック重要保護(B)
イチリンソウ:千葉県レッドデータブック要保護(C)
マルバコンロンソウ:千葉県レッドデータブック重要保護(B)
コツバメ:千葉県レッドデータブック重要保護(B)


市原市喜多・風呂の前のカタクリ、不法投棄のゴミ、ルリタテハ、ヒレンジャク

2023/03/21 Tue
風呂の前里山保存会の中山さんが、「朝のカタクリも素敵なのよ~。」と教えてくれて・・・、

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7時過ぎに出かけてみると、もちろん花は閉じているのですが、

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なんだろう、この感じ。静謐・・・どこか神々しい。カタクリやこの場所に正座して向き合うかのような・・・特別な感じがしたのです。文字にするのは難しいですが。

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やがて朝日が林床に差し込んでくると、眠っていたカタクリたちが次々に目覚めます。

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少女が朝のベッドで起きて伸びをするよう・・・。「おはよう!あさだよ」

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そして11時ごろにはすっかりと花が巻き上がって、いつもの元気いっぱいなカタクリに。このシーンだけ見るとわからない、眠りから目覚める彼らの姿・・・。ただの花ではなく、生きものなんだ、生きているんだ、と思いました。

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今日は作業日ということで会員の方が集まってきました。年度末恒例のゴミ拾いだそうです。カタクリの斜面にはありませんが、周囲の竹林や川沿いには不法投棄のゴミが。

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小さく見えるかもしれないけど、袋は45Lの大袋です。何十個あるのやら・・・。カタクリの咲くこの場所が皆の心を美しく豊かにしてくれて、いつの日か「今年はゴミがないねえ!」と会員のみなさんが言える日が来ますように。

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冬眠から目覚めたばかりのルリタテハ。星空のような翅が美しい・・。

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帰りに隣の市に寄るとまだヒレンジャクが20羽ほどいました。アカミヤドリギとヒレンジャク、これもまた美しい取り合わせでした♪

自然の神様がくださる美しいものは、いつか見れなくなってしまうかもしれないもの。
それが人間のせいだということが悲しいな、と思ったりした一日でした。

カタクリ:千葉県レッドデータブック重要保護(B)

変わった色のヒメフタバラン、アオモジ、ユリワサビ、コショウノキ、ノスリ

2023/03/19 Sun
ヒメフタバランがそろそろ咲くころ、と山の奥のほうへ。花粉症もきついし、春は体調も悪く・・・しんどい・・・。

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ちょっと遅くなっちゃったけど、コショウノキが良い香りを放っていました。

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逸出のアオモジも咲いていました。別の場所にもう1本あったけど枯れちゃったみたい。

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たどりついた場所に今年もヒメフタバランが咲いていました。大きかった群落もだんだん小さくなって花も1本だけ。背の高さは5センチくらいしかありません。

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少し離れた場所に変わった色のものがありました。ヒメフタバランの花には緑色が混じっているのですがこれは緑が混じらず、黒みたいに濃いワインレッド。こんな色は初めて見たので来たかいがありました。もっと寄りたかったけど、この前に倒木があってこの角度でしか撮れず。

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ユリワサビも咲いていました。こちらは少し増えたかな?

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帰り道、夕方の田んぼで猛禽が飛んでサシバ?と思ったらノスリでした。成鳥のオスです。
このあと高く上がって「ピ~ョ~・・・ピ~ョ~・・・」と鳴いていました。

そろそろサシバに会いたいな~。

コショウノキ:千葉県レッドデータブック要保護(C)
ヒメフタバラン:千葉県レッドデータブック最重要保護(A)
ユリワサビ:千葉県レッドデータブック重要保護(B)
ノスリ:千葉県レッドデータブック要保護(C)
アオモジ(東京大学千葉演習林からの逸出)



カタクリとアブラチャン、ニオイタチツボ、ウメジロ、初ナミアゲハ♪

2023/03/17 Fri
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里山のアブラチャンが咲きだしました。金平糖のようで可愛い花です。

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クロモジにも似たひとつひとつの花は蝋細工のよう・・・。引いて良し、寄って良しの花です。

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ここは市原市喜多にある「風呂の前里山保存会」のカタクリ自生地。
このところの陽気でカタクリもちらほらと咲きだしていました。

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つぼみもまだたくさんあります。見ごろはもう少し先かな?お天気が気になりますね。

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いちばんたくさん咲いていたのは真ん中あたり。ここは500mmで撮影です。
望遠レンズや双眼鏡をお持ちの方は持参されると良いかも?

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この近くの別の場所ですが、美麗なニオイタチツボスミレなども咲いていました。

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そろそろ梅は終わりね。

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ナミアゲハが羽化していたのにはびっくり!もうアゲハの季節なんだ!
明日はかなり冷えるみたいだけど、大丈夫かな?
カタクリの花に来てくれたらいいな~♡

キクガシラコウモリがいっぱい~!マメザクラ、ヒガンマムシグサ、スハマソウ、コセリバオウレン

2023/03/15 Wed
登山中にキクガシラコウモリがたくさん冬眠する洞窟を見つけた!と、コウモリ友達から連絡。教えてくれた場所はちょっとひとりでは行けそうにない気がしたので、同行をお願いしました。

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待ち合わせ場所では小さなマメザクラが満開♪富士山と伊豆箱根、房総丘陵に見られる桜です。

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ツクシもたくさん出てきましたね♡佃煮にして食べたいな~。

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山道にはヒガンマムシグサが咲きだしていました。途中の沢筋にはタゴガエルの声も。

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洞窟に着くと・・・すごい!いっぱいいる!友人の撮った画像の構図が良かったので、私も真似して一枚。ざっと数えたら170頭でしたが、もっと奥にもいるので200頭くらいはいるのでは?

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しかも目の高さに・・・・。天井が低いのでうっかりすると頭がぶつかるくらい。

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身体の重みをこんな小さな爪で支えて何か月も・・・!こんな不思議な生き物がいることに素直に驚いてしまいます。

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コウモリたちの目を覚まさせないように、撮影はできるだけ手早く・・・。

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でも真っ暗の中でカメラの設定を変えたりするのは難しかったです。どうやったらきれいに撮れるのか、頭の中でもっとよくシュミレーションしておくべきでした。
コウモリは冬眠からさめる間際のこの時期が観察には適しているらしいので、また来年ですね。

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追記:コウモリバエかクモバエ(コウモリの血を吸うハエ)が付いていないか、画像をよく見たら、コウモリバエのようなものが3頭についていました。来年はそんなところもよく見てみたいと思います。

440A2299.jpg撮影後、ついでに教えてもらったスハマソウの場所へ行くと、これまたびっくりするほどたくさんの株があって、いきいきと咲いていたのが嬉しかったです。

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コセリバオウレンもたくさんあって、種ができていました。

千葉県の自然はまだまだ私の知らないことがいっぱいあって、その秘密の扉を開けていくのがたまらなく楽しいです。
同行してくれた友に感謝!

キクガシラコウモリ:千葉県レッドデータブック要保護(C)
スハマソウ:千葉県レッドデータブック要保護(C)
コセリバオウレン:千葉県レッドデータブック要保護(C)